Chrome 155で247件の脆弱性を修正、うち4件は「緊急」——更新できているか確かめる方法
Googleが、パソコン向けChromeの最新版「Chrome 155」を公開しました。今回は247件ものセキュリティ上の問題(脆弱性)がまとめて修正され、そのうち4件は4段階でいちばん深刻な「Critical(緊急)」です。
Chromeはふだん自動で更新されますが、ブラウザを再起動するまでは古いまま動き続けます。自分のChromeが最新になっているかを確かめる方法と、会社で気をつけたいことをまとめます。
今回の更新の内容
項目 | 内容 |
|---|---|
公開 | 2026年10月6日(米国時間)から、数日〜数週間かけて順次配信 |
修正版のバージョン | Windows・Mac:155.0.8059.39 または .40/Linux:155.0.8059.39 |
修正された脆弱性 | 247件(Critical 4件、High 53件、Medium 122件、Low 68件) |
Criticalの4件 | いずれも、使い終わったメモリを再び使ってしまう種類の欠陥(Use after free)。Chromecast、ブラウザ本体、画面の移動処理などに関わるもの |
悪用の状況 | Googleの発表では、すでに攻撃に使われているという記載はない |
Critical 4件のうち2件は、Anthropicの研究者がAI「Claude」の支援を受けて見つけたと記載されています。AIを使って脆弱性を探す動きが広がっており、修正の件数が増える一方で、攻撃する側も同じ道具を使えます。修正版が出たら早めに当てることが、これまで以上に大切になっています。
自分のChromeが最新か確かめる方法
パソコン(Windows・Mac)
- Chromeの右上の「︙」(縦の三点)をクリック
- 「ヘルプ」→「Google Chrome について」を開く
- 自動で更新の確認が始まる。「再起動」ボタンが出たら押す
- 再起動後、もう一度同じ画面を開き、バージョンが155.0.8059.39 以上になっていれば完了
開いているタブは、再起動しても元に戻ります。入力途中のフォームだけは保存してから再起動してください。
スマホ
AndroidはGoogle Play、iPhoneはApp StoreでChromeを更新します。Android版は155.0.8059.39、iPhone版は155.0.8059.37が今回の版です。
Microsoft Edgeなどを使っている場合
EdgeなどはChromeと同じ仕組み(Chromium)で作られているため、それぞれの更新で同じ種類の修正が入ります。Edgeは「設定」→「Microsoft Edge について」で更新と再起動ができます。
会社で気をつけたいこと
- パソコンを何日もつけっぱなしにしている社員は、ブラウザも再起動されず古いままになりがちです。週に1回はパソコンごと再起動する決まりにすると、更新の取りこぼしが減ります
- 更新を止める設定にしているパソコンがないか確認します。業務システムとの相性で止めている場合は、いつまで止めるのかを決めておきます
- 次のChrome 156も10月下旬に予定されています。毎月のように大型の更新が来る前提で、確認の手順を社内で共有しておくと楽です
「更新してください」という偽の画面に注意
更新が話題になると、それに便乗した偽の警告も増えます。Webサイトを見ているときに「Chromeを今すぐ更新してください」と表示され、ファイルのダウンロードを求められても、押さずに閉じてください。Chromeの更新は、必ず上の「Google Chrome について」の画面から行います。偽の警告の見分け方は偽のセキュリティ警告が出た!「ウイルス感染しました」画面の正体やサポート詐欺(偽の警告画面と電話番号)の手口と対処法で解説しています。
まとめ:「Google Chrome について」を開いて、再起動まで
- Chrome 155で247件の脆弱性が修正され、うち4件はCritical。現時点で悪用の報告はない
- 更新は自動で届くが、再起動しないと反映されない。「Google Chrome について」でバージョンが155.0.8059.39以上か確認する
- サイト上に出る「更新してください」の表示からは更新しない
「社員のパソコンの更新状況をまとめて確認したい」「更新を止めていて大丈夫か分からない」という会社は、BULLCOM Securityにご相談ください(法人向けサービス)。個人の方も、パソコンに出た警告画面のスクリーンショットをLINEで送っていただければ、本物かどうかを確認してお返事します(無料)。
参考:Google「Stable Channel Update for Desktop」(2026年10月6日)

