年末に向けて増える「配送」を装う詐欺への備え
11月から年末にかけて、通販の利用が一気に増えます。セール、クリスマス、お歳暮、年始の準備——荷物を待っている人が最も多い時期です。
そして、それに比例して増えるのが配送を装う詐欺SMS・メールです。今日は、繁忙期を前にした備えをまとめます。
なぜこの時期に増えるのか
理由は単純で、当たる確率が高いからです。
普段なら「荷物なんて頼んでいない」と気づける人も、実際に3件も4件も荷物を待っている状況では、「あ、あの荷物かな」と思ってしまいます。
待っている荷物があるときこそ、警戒レベルを上げる——これが一番のポイントです。
この時期に多い3つの型
1. 不在通知型
「お荷物のお届けにあがりましたが、不在のため持ち帰りました。下記より再配達をご依頼ください」
最も古典的で、最も多い型です。再配達の依頼ページを装って、個人情報やカード情報を入力させるか、不正なアプリをインストールさせます。
2. 通関手数料型
海外通販が増える時期に合わせて現れます。「関税・通関手数料の支払いが必要です」と、少額の支払いを求めます。
金額が小さいので払ってしまいがちですが、目的は入力させたカード情報です。
3. 配送状況確認型
「配送準備が完了しました」「置き配のご確認をお願いします」
不安を煽らない分、警戒されにくいのが特徴です。「確認するだけ」と思わせてリンクを踏ませます。
見破り方は3つだけ
1. 追跡番号を、自分で公式サイトに入れる
SMSに書かれた番号をメモして、自分で検索した公式サイトで照会します。存在しない番号なら偽物です。
メールやSMSのリンクは使いません。ここが肝心です。
2. ドメインは右端から読む
- ヤマト運輸 →
kuroneko-yamato.co.jp - 佐川急便 →
sagawa-exp.co.jp - 日本郵便 →
japanpost.jp
kuroneko-yamato.co.jp.abc.xyz のように見えても、持ち主は右端の abc.xyz です。左側に本物の文字列が入っていても意味がありません。
3. アプリのインストールを求められたら偽物
配送業者が、SMSからアプリを入れさせることはありません。 特にAndroidで「提供元不明のアプリ」のインストールを促されたら、確実に不正なアプリです。
今のうちにやっておきたい準備
配送業者の公式アプリを入れておく
ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便。公式アプリを入れて通知をオンにしておけば、本物の通知はアプリに届きます。
「アプリに来ていない配送通知は偽物」——判断基準がひとつ増えるのが大きな利点です。
置き配の設定を見直す
- 置き場所を玄関前以外にする(宅配ボックス、メーターボックスなど)
- 配達完了写真の通知をオンにする
盗難対策としても、偽通知に惑わされないためにも有効です。
家族に一言伝えておく
特にご高齢の家族には、この2つだけ。
・宅配のSMSのリンクは開かない
・荷物が気になったら、公式アプリか電話で確認する
シンプルなほど守られます。
開いてしまったら
リンクを開いただけ
多くの場合、大きな問題にはなりません。ただし念のため、入力していないことを確認してください。
情報を入力してしまった
- カード情報なら、カード会社に連絡して停止・再発行
- IDやパスワードなら、そのサービスと、同じパスワードを使っている全サービスを変更
- 明細を過去にさかのぼって確認
アプリを入れてしまった(最も危険)
- すぐ機内モードにして通信を止める
- アプリをアンインストールする
- 携帯会社に連絡する(SMSが勝手に送信され、高額請求になることがあります)
- 削除できない場合は初期化を検討
不正アプリは、あなたの端末から他の人へ詐欺SMSを送ります。 被害者であると同時に、加害の踏み台にされます。気づいたらすぐ動いてください。
判断に迷ったら、開く前にスクショを
繁忙期は、判断が甘くなりがちです。忙しいときほど「まあ本物だろう」と流してしまいます。
BULLCOM Security の LINE 無料相談では、届いたSMSやメールのスクリーンショットを送っていただければ、偽物かどうかを確認してお返事します。
「開いてしまったけど大丈夫だった?」という事後のご相談も歓迎です。年末は特にご相談が増える時期ですので、遠慮なくご連絡ください。

