パソコンの動作が遅い=感染とは限らない|切り分け方
「パソコンが最近すごく遅い。ウイルスに感染したのでしょうか」——非常によくいただくご相談です。
結論から言うと、大半は感染ではありません。ただし、たまに本当に感染していることもあります。今日は、自分で切り分けられる手順をご紹介します。上から順に確認してみてください。
ステップ1:タスクマネージャーを開く
Ctrl + Shift + Esc で開きます(Macは「アクティビティモニタ」)。
「プロセス」タブで、CPU・メモリ・ディスクの使用率を、それぞれクリックして並べ替えます。何が資源を食っているかが一目で分かります。
ここで見つかるものを、順に見ていきましょう。
よくある原因1:Windows Update が動いている
「サービス ホスト」「Windows モジュール インストーラー」がディスクを大量に使っている場合、更新プログラムの適用中です。
しばらく待てば終わります。 更新後の初回起動は特に重くなりますが、正常な動作です。
よくある原因2:ウイルス対策ソフトのスキャン
定期スキャンが動いていると、ディスク使用率が跳ね上がります。スキャンの時間帯を、使わない時間に変更すれば解決します。
よくある原因3:ディスクの空き容量不足
空き容量が10%を切ると、目に見えて遅くなります。
- エクスプローラーでCドライブの空き容量を確認
- 不要なファイル、古いダウンロード、ごみ箱を整理
- 「ストレージセンサー」(設定 → システム → ストレージ)で自動整理
よくある原因4:起動時に立ち上がるアプリが多い
タスクマネージャーの「スタートアップ アプリ」タブを見てください。
使っていないのに起動時に立ち上がるアプリは、無効にして構いません。動作が体感で変わることも多いです。
よくある原因5:ブラウザのタブとメモリ
タブを何十個も開いていると、メモリを大量に消費します。特にメモリ4GB以下の機種では致命的です。
- 使っていないタブを閉じる
- 不要なブラウザ拡張機能を削除する
よくある原因6:単純に古い
- HDDのままの機種(SSDに交換すると劇的に速くなります)
- メモリが4GB以下
- 購入から7年以上
この場合、SSDへの交換やメモリ増設で改善します。買い替えより安く済むことも多いです。
感染を疑うべきサイン
ここまでで原因が見つからず、次のような症状が重なる場合は、感染の可能性を考えます。
- 見覚えのないプロセスが常時CPUを使っている
- 通信量が異常に多い(何もしていないのに)
- 勝手に全画面広告が出る
- ブラウザのホーム画面や検索エンジンが変わっている
- ウイルス対策ソフトが無効化されている、または起動しない
- セーフモードでは軽い(=通常起動時に何かが動いている)
最後の項目は有力な手がかりです。セーフモードは最小限の構成で起動するため、そこで軽いなら、通常起動時に読み込まれる何かが原因と分かります。
「仮想通貨のマイニング」に使われているケース
近年増えているのが、あなたのパソコンの計算能力を勝手に使うタイプです。
- CPU使用率が常時90%以上
- ファンが回りっぱなしで本体が熱い
- データは盗まれないが、とにかく重い
データ被害がないため気づきにくく、「なんか重い」だけで放置されがちです。CPU使用率が常に高いなら、疑ってみてください。
順番にやってみる
- タスクマネージャーで何が重いか特定する
- 更新やスキャンなら待つ
- 空き容量を確保する
- スタートアップを整理する
- ウイルス対策ソフトでフルスキャンを実行
- それでも原因不明なら、専門家に相談
5番目までやって改善しないなら、ご相談ください。 闇雲に「高速化ソフト」を入れるのは、かえって問題を増やすことがあります。
「PCを高速化します」という広告に注意
検索すると出てくる「クリーンアップソフト」の中には、
- 問題を大げさに報告して、有料版を買わせる
- インストール自体が不要なソフトを追加する
- 中にはマルウェアそのもの
というものがあります。Windows標準の機能で十分なことがほとんどです。
診断だけでも承ります
「重い原因が感染なのか、単なる劣化なのか判断できない」——この切り分けは、慣れていないと難しいものです。
BULLCOM Security では、リモートでの診断を¥5,500〜で承っています。原因を特定し、対処方法(設定変更で済むのか、部品交換が有効か、買い替えが妥当か)をご説明します。
「感染していなかった」という結果でも、原因が分かればスッキリします。 LINEからお気軽にご相談ください。

