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【実物】「ご激活」——不自然な日本語が残るメールの正体

【実物】「ご激活」——不自然な日本語が残るメールの正体

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2026年に当社へ届いたメールの件名です。読んでいて、ある単語で引っかかりませんか。

「激活」——日本語では使わない言葉です。これは中国語で「有効化する(activate)」を意味します。今日は、こうした「言葉の残り香」から偽物を見抜く話をします。

なぜ不自然な日本語が残るのか

近年の詐欺メールは日本語がかなり自然になりました。翻訳ツールの進化により、以前のような明らかな機械翻訳は減っています。

それでも不自然さが残るのは、こんな理由です。

  • 元の言語の単語がそのまま残る(激活、確認完了、请)
  • 敬語の使い方が過剰、または不足している
  • 句読点や記号の使い方が日本の慣習と違う( の混在)
  • 同じメール内で表記がぶれる

特に最後が有効な手がかりです。テンプレートを使い回しているため、部分的に修正した箇所と、元のままの箇所が混在するのです。

実物の特徴

このメールの送信元は nipponlinkz.top でした。

  • .top は取得が安く、詐欺サイトによく使われるドメイン
  • nippon という単語を含めて日本企業らしく見せている
  • しかしカード会社の正規ドメインではない

誘導先は hxxps://www.wsmithbright.com/rewards という、まったく無関係な英語圏のドメインでした。

チェックしたい日本語の違和感

1. 中国語由来の単語

  • 激活(有効化)
  • 注册(登録)
  • 确认(確認)※簡体字がそのまま残ることも
  • (〜してください)

漢字だけ見ると意味が推測できてしまうため、読み飛ばしやすいのが厄介です。

2. 不自然な敬語

  • 「お客様におかれましては、ご確認をいただきますようお願い申し上げますようお願いいたします」(重複)
  • 「あなたのアカウントは停止されました」(唐突なタメ口調)

丁寧すぎるのも、急にくだけているのも、どちらも不自然のサインです。

3. 句読点・記号の混在

  • 全角と半角のカンマが混ざる(
  • スペースの入れ方が不規則
  • 「!」「!!」の多用

4. 表記のぶれ

同じメール内で、

  • 件名は「PaPay銀行」、本文は「PayPay」
  • 前半は「お客様」、後半は「ユーザー様」
  • カタカナ表記が途中で変わる

正規の企業は、社内で表記ルールを統一しています。 ぶれている時点で不自然です。

ただし「日本語が自然=安全」ではない

ここが重要です。日本語の自然さだけで判断してはいけません。

当社に届いたメールの中には、日本語としてまったく違和感のないものも多数ありました。ポイント系の詐欺メールなどは、正規のメールと見分けがつかない文面です。

つまり、

  • 日本語が不自然 → ほぼ確実に偽物
  • 日本語が自然 → 本物とは限らない

という非対称な関係です。不自然さは「見つかればラッキー」な手がかりであって、判断の主軸にはできません

主軸はやはりドメインと確認手順

言葉の違和感は補助的なものです。確実な判断基準は変わりません。

  • 送信元ドメインの右端を見る
  • メールのリンクは開かない
  • 公式アプリを自分で開いて確認する

「日本語がきれいだから本物だろう」と判断せず、必ず自分でアプリを開いて確かめてください。

「なんとなく変」という感覚を大事に

とはいえ、違和感を覚える力そのものは価値があります。「うまく説明できないけど何か変」——この感覚は、無意識に複数の手がかりを拾っている結果です。

その感覚を覚えたら、リンクを押す前に立ち止まってください。それだけで十分な防御になります。

判断に迷ったら、ご相談ください

「この日本語、少しおかしい気がするけど本物かも」——判断がつかないときは、無理に決めなくて大丈夫です。

BULLCOM Security の LINE 無料相談では、届いたメールのスクリーンショットを送っていただければ、偽物かどうかを確認してお返事します。「なんとなく変」という感覚だけでのご相談も歓迎です。お気軽にメッセージをお送りください。

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