「佐川急便 お荷物お届けのお知らせ」偽SMSの正体
「お荷物のお届けにあがりましたが不在のため持ち帰りました。下記よりご確認ください」——スマホにこんなショートメッセージ(SMS)が届いて、思わずリンクをタップしそうになったことはありませんか?
通販で何か頼んだ覚えがあると「あ、あの荷物かな」とドキッとしますよね。でも、ちょっと待ってください。佐川急便をかたった偽SMS(いわゆる「スミッシング」)は、今もっとも被害が多い詐欺の一つです。今回は、その手口・見分け方・もし開いてしまったときの対処法を、できるだけ分かりやすく解説します。
どんなSMSが届くの?よくある文面
偽SMSは、本物そっくりの言い回しで送られてきます。代表的なのはこんな内容です。
- 「お荷物のお届けにあがりましたが不在のため持ち帰りました」
- 「住所確認のためお手数ですがご確認ください」
- 「配送料のお支払いが確認できません。下記よりお手続きください」
- 「お荷物が保管期限を過ぎます。至急ご確認ください」
いずれも「不在」「至急」「期限」といった、読んだ人を焦らせる言葉が使われているのが特徴です。そしてメッセージの最後には、必ず怪しいURL(リンク)が付いています。
このリンクを開くと、本物の佐川急便そっくりの偽サイトに誘導され、名前・住所・電話番号・さらにはクレジットカード番号まで入力させられてしまいます。
なぜ自分の番号に届くの?
「なんで自分の携帯番号を知ってるの?」と不安になる方も多いのですが、実はこれ、あなたを狙い撃ちしているわけではありません。
犯人は、適当な番号の組み合わせに大量のSMSを「ばらまいて」います。090・080から始まる番号を機械的に生成して、片っ端から送っているだけなのです。たまたまその時期に通販を使っていた人が引っかかってしまう、という仕組みです。
つまり「届いた=個人情報が漏れている」とは限りません。まずは落ち着いて大丈夫です。
本物と偽物を見分ける3つのポイント
慌てずに、次の3点をチェックすれば、ほぼ確実に見破れます。
1. リンク先のドメイン(URL)を確認する
これが一番確実です。佐川急便の公式サイトのドメインは sagawa-exp.co.jp です。荷物追跡サービスも、このドメインの中にあります。
偽SMSのリンクは、これとは全く違うアドレスになっています。たとえば「sagawa-○○.com」「sgw-info.xyz」など、それっぽい文字を混ぜていても、.co.jp ではなく .com .xyz .top .cn などで終わっていたら要注意です。
2. そもそも佐川急便はSMSで不在通知を送らない
佐川急便は、原則として個人宛にSMSで不在通知を送ることはありません。不在票は紙でポストに入りますし、案内は公式アプリや登録済みのメールで届きます。「SMSで届いた配送通知」は、それだけで疑う理由になります。
3. リンクをタップせず、自分で公式から調べる
身に覚えのある荷物でも、SMS内のリンクは絶対に押さないでください。確認したいときは、佐川急便の公式アプリを開くか、ブラウザで「佐川急便」と検索して公式サイト(sagawa-exp.co.jp)から追跡番号を入力しましょう。これなら100%安全です。
もしリンクを開いてしまったら
「うっかり開いてしまった」「情報を入力してしまったかも」というときも、すぐに対処すれば被害を防げます。落ち着いて、次の順番で動いてください。
- 何も入力していないなら、サイトを閉じるだけでほぼ問題ありません。念のためそのSMSは削除しましょう。
- クレジットカード番号を入力してしまったら、すぐにカード会社へ電話してカードの利用停止・再発行を依頼してください。連絡先はカード裏面に書かれています。
- 「アプリをインストール」と促されて入れてしまった場合(特にAndroid)は、不正アプリの可能性が高いです。設定からそのアプリを削除し、心配なら端末を初期化します。
- 携帯キャリアのID・パスワードを入力してしまったら、すぐにパスワードを変更してください。
そして、被害があった・不安が大きいときは、最寄りの警察相談専用電話「#9110」や、各都道府県警のサイバー窓口に相談するのも有効です。
不安なときは、まず私たちに見せてください
偽SMSは年々巧妙になっていて、「これ本物かな?」と迷う場面は誰にでもあります。一人で判断に困ったときは、無理に押したり入力したりせず、まず立ち止まることが一番の防御です。
BULLCOM Securityでは、LINEでの無料相談を受け付けています。届いたSMSやサイトの画面をスクリーンショットで送っていただければ、詐欺かどうかを専門スタッフが判断してお伝えします。「もう入力しちゃったかも…」という後からのご相談も大歓迎です。あなたとご家族の大切な情報を守るために、どうぞお気軽にLINEからご連絡ください。
