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Windows標準のBitLockerでデータを暗号化する方法

Windows標準のBitLockerでデータを暗号化する方法

「ノートパソコンを電車に置き忘れた」「会社のPCが盗まれた」——もし、そのパソコンの中に顧客の名簿や仕事の資料、家族の写真が入っていたら、どうなるでしょうか。実は、Windowsにログインするパスワードをかけているだけでは、データを守りきれないことをご存じですか? パソコンの中身を抜き取られると、ログインパスワードを回避して中のファイルを丸ごと読まれてしまうことがあるのです。

そこで役立つのが、Windowsに最初から入っている「BitLocker(ビットロッカー)」という暗号化機能です。今回は、追加のソフトを買わずにできる、このBitLockerの仕組みと設定方法をかみくだいてご紹介します。

そもそも「暗号化」って何? なぜ必要なの?

暗号化とは、データを「鍵がないと読めない状態」に変えてしまうことです。BitLockerを有効にすると、パソコンのドライブ全体が暗号化され、正しいパスワードや鍵がなければ中身がただの意味不明な文字列にしか見えなくなります。

ログインパスワードとの違いは、ここがポイントです。

  • ログインパスワードだけ:パソコンからハードディスクを取り外して別のPCにつなぐと、中のファイルがそのまま読めてしまうことがある
  • BitLockerで暗号化:ドライブごと暗号化されているので、取り外して別のPCにつないでも、鍵がなければ何も読めない

つまりBitLockerは、「パソコンを物理的に盗まれても、中のデータは守る」ための最後の砦なのです。テレワークでノートPCを持ち歩く方や、機密情報を扱う中小企業の方には特におすすめです。

使う前に確認しておきたいこと

BitLockerを使うには、いくつか前提があります。設定の前にチェックしておきましょう。

1. Windowsのエディション

BitLockerは、Windows 10/11 の Pro・Enterprise・Education で使えます。一般家庭向けの Home エディションでは使えません(Homeには「デバイスの暗号化」という簡易版が用意されている場合があります)。

自分のエディションは、設定画面の「システム」→「バージョン情報」から確認できます。

2. 回復キーの保管先を決めておく

BitLockerで一番大事なのが「回復キー」です。これは、万が一パスワードを忘れたときや、パソコンの構成が変わって本人確認が必要になったときに使う、48桁の数字の鍵です。

このキーを失くすと、自分でも二度とデータを開けなくなります。設定の途中で保管方法を聞かれるので、必ず安全な場所に控えてください。

BitLockerを有効にする手順

それでは、実際の設定の流れを見ていきましょう。Windows 11を例にしています。

1. スタートボタンを右クリックし、「設定」を開く 2. 「プライバシーとセキュリティ」→「デバイスの暗号化」または「BitLocker ドライブ暗号化」を選ぶ - 見つからない場合は、検索ボックスに「BitLocker」と入力すると出てきます 3. 暗号化したいドライブ(通常はCドライブ)の「BitLocker を有効にする」をクリック 4. 回復キーのバックアップ方法を選ぶ - 「Microsoftアカウントに保存」「ファイルに保存」「印刷する」から選べます - おすすめは、Microsoftアカウントへの保存と、印刷の両方を行うこと 5. 暗号化する範囲を選ぶ - 新しいPCなら「使用済みの領域のみ」、長く使っているPCなら「ドライブ全体」が安心です 6. 「暗号化の開始」をクリックすると処理が始まります

暗号化にはデータ量に応じて数分〜数時間かかりますが、その間もパソコンは普通に使えます。完了すれば、次回からは意識せず、これまで通りに使えます。

回復キーの管理がいちばん大切

設定そのものより、実は回復キーの管理のほうが重要です。ここで失敗する方が本当に多いのです。

  • 回復キーをパソコン本体の中だけに保存しない(PCが壊れたら一緒に消えます)
  • 印刷した紙は、パソコンとは別の場所(金庫や鍵付きの引き出しなど)に保管する
  • Microsoftアカウントに保存した場合は、後から https://account.microsoft.com にログインして確認できます

回復キーさえ手元にあれば、トラブルが起きてもデータを取り戻せます。逆に、ここを軽く考えると「暗号化はできたけど、自分でも開けなくなった」という悲しい事態になりかねません。

「うちのPC、設定して大丈夫?」と迷ったら

BitLockerはとても強力ですが、回復キーの管理や、複数台のパソコンを業務で使っている場合の運用ルールづくりには、少しコツが要ります。「エディションがどれか分からない」「回復キーの保管方法に自信がない」という方も多いはずです。

BULLCOM Securityでは、LINEでの無料相談を受け付けています。お使いのパソコンの設定画面のスクリーンショットを送っていただければ、BitLockerが使えるかどうかの確認や、安全な運用方法を一緒に考えます。大切なデータを守る第一歩として、まずはお気軽にLINEからご相談ください。

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