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【実物】証券口座を狙う「認証方法変更のお願い」に注意

【実物】証券口座を狙う「認証方法変更のお願い」に注意

「【重要】【SBI証券】取引時認証方法変更および登録情報更新のお願い」——2026年に当社へ届いた詐欺メールの件名です。似た手口で、マネックス証券を装う「新認証システム(パスキー)導入に伴うお手続きのお願い」も届いていました。

証券口座のフィッシングは、カード詐欺より被害額が桁違いに大きくなる可能性があります。今日は実物から、その特徴と防ぎ方を解説します。

なぜ証券口座が狙われるのか

クレジットカードの不正利用には、多くの場合カード会社の補償があります。しかし証券口座の場合、話が変わります。

  • 口座にはまとまった資産が入っている
  • 乗っ取られると、保有株を勝手に売却して現金化される
  • その現金で別の銘柄を買われる手口がある(犯人が仕込んだ銘柄を高値で買わせ、犯人が売り抜ける)
  • 「本人の操作」として記録されるため、補償の対象になるとは限らない

被害の回復が難しいという点で、証券口座の乗っ取りは特に深刻です。

実物のここが決定的だった

送信元ドメインが「.cn」

SBI証券を装ったメールの送信元は kemioj.cn でした。中国の国別ドメインです。日本の証券会社が .cn から連絡してくることはありません。

マネックス証券を装ったほうは、表示上の差出人が info@monex.co.jp(本物のドメイン)でしたが、実際の送信元は norep22.koosing.com という無関係なドメインでした。差出人表示は簡単に偽装できるので、鵜呑みにはできません。

本物のリンクを混ぜている

これが巧妙な点です。SBI証券を装ったメールには、

  • 本物https://www.sbisec.co.jp/login/
  • 偽物hxxps://login-helping.bfafuh.com

両方が入っていました。マネックス証券版も同様に、本物の公式サイトへのリンクと偽サイトへのリンクが同居していました。

本物のリンクがあることで「ちゃんとしたメールだ」と感じさせ、本命の偽リンクを踏ませるのが狙いです。1つ本物があっても、他が本物とは限りません。

「認証方法の変更」という口実

パスキー、生体認証、多要素認証——新しいセキュリティ技術の名前が、そのまま詐欺の口実に使われています。「セキュリティ強化のため」と言われると、断りにくい心理を突いています。

皮肉なことに、セキュリティ意識が高い人ほど引っかかりやすい口実です。

証券会社を名乗る連絡が来たときの手順

やることは1つだけです。

  • メールのリンクは開かない
  • 公式アプリを自分で起動する、またはブックマークした公式サイトから入る
  • ログイン後のお知らせ欄に、同じ案内があるか確認する
  • 見当たらなければ、そのメールは偽物

証券会社は、メールから直接ログインさせて登録情報を変更させるような案内をしません。手続きが必要なら、ログイン後の画面で案内されます。

今すぐやっておきたい3つの設定

証券口座は、そもそも乗っ取られにくくしておくのが最善です。

1. 二要素認証を必ず有効にする

多くの証券会社が提供しています。パスワードだけで入れる状態にしておかないでください。

2. 出金先口座を固定する

「出金先は登録済みの口座のみ」という設定があれば有効にします。乗っ取られても、現金を外に出せなければ被害が止まります

3. ログイン通知をオンにする

ログインのたびに通知が来る設定にしておけば、身に覚えのないログインにすぐ気づけます

入力してしまったら、すぐに

  • 証券会社のサポートに電話する(公式サイトに載っている番号へ。夜間でも緊急窓口があります)
  • 口座のパスワードを変更する
  • 保有銘柄と出金履歴に身に覚えのない動きがないか確認する
  • 同じパスワードを他サービスで使っていたら、そちらも変更

金融資産が絡む以上、迷っている時間が損失になります。「たぶん大丈夫」と思っても、まず証券会社に一報を入れてください。

判断に迷ったら、開く前にご相談を

証券会社からのメールは本物も届くので、判断が難しいところです。BULLCOM Security の LINE 無料相談では、届いたメールのスクリーンショットを送っていただければ、本物か偽物かを確認してお返事します。

「もう入力してしまった」というご相談ほど、早くいただけると打てる手が増えます。お気軽にご連絡ください。

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