【実物】「通関手続きが必要です」DHLをかたる詐欺メール
「通関更新のお知らせ:通関処理状況をご確認ください 📄 DHL9343439」——2026年に当社へ届いた詐欺メールの件名です。絵文字と、それらしい追跡番号が付いています。
海外通販を使う方が増え、この手の「通関」を口実にした詐欺が急増しています。今日は実物をもとに、なぜ引っかかりやすいのか、どこで見破れるのかを解説します。
なぜ「通関」が使われるのか
通関手続きは、多くの人にとって馴染みが薄いからです。
- 実際に、海外からの荷物で関税や手数料が発生することはある
- しかし「いくら」「どう払うか」を知っている人は少ない
- だから「手数料を払ってください」と言われると、そういうものかと思ってしまう
宅配の不在通知と違い、通関は「本当にあり得る手続き」なので、疑いにくいのです。ここが狙われています。
実物の特徴
それらしい追跡番号
件名に含まれる番号は、一見すると本物の追跡番号に見えます。しかし追跡番号は本物の運送会社サイトで検索できるはずです。番号を控えて、自分で公式サイトを開いて検索すれば、存在しない番号だとすぐ分かります。
絵文字で目立たせる
件名に📄などの絵文字を入れるのは、受信箱で目を引かせるためです。正規の運送会社が件名に絵文字を使うことは、まずありません。
少額の手数料を請求する
この手の詐欺は、数百円〜数千円程度の「通関手数料」を請求します。払える金額に設定するのがポイントで、高額だと警戒されるからです。目的は手数料そのものではなく、入力させたカード情報にあります。
見破り方は3つ
1. そもそも心当たりの荷物があるか
海外から荷物を取り寄せた覚えがないなら、その時点で偽物です。「何か買ったっけ?」と一瞬でも思ったら、それが答えです。
2. 追跡番号を公式サイトで自分で検索する
メールのリンクは使いません。運送会社名で検索して公式サイトに入り、番号を自分で貼り付けて検索します。存在しなければ偽物です。
3. 支払い方法を確認する
正規の関税・消費税は、配達時の代引き、または運送会社の請求書で支払うのが一般的です。メールのリンクからクレジットカード番号を入力させる形は不自然です。
「本物の運送会社から来ることもある」から難しい
厄介なのは、実際に海外通販を利用していると、本物の通知も届くことです。この場合の見分け方はこうなります。
本物 | 偽物 | |
|---|---|---|
送信元ドメイン | 運送会社の公式ドメイン | 無関係な別ドメイン |
追跡番号 | 公式サイトで検索できる | 検索しても出てこない |
支払い方法 | 代引き・請求書・公式サイトのマイページ | メールのリンクから直接カード入力 |
期限 | 一定の猶予がある | 「24時間以内」など極端に短い |
判断に迷ったら、メールを閉じて公式サイトから追跡番号を検索する。 これが唯一の確実な方法です。
入力してしまった場合
カード情報を入れてしまったら、時間が勝負です。
- カード会社に連絡して利用停止・再発行(カード裏面の番号へ。24時間受付の窓口があります)
- 明細を過去にさかのぼって確認する(少額のテスト決済が先に行われることがあります)
- 同じパスワードを他サービスで使っていたら変更する
- カード会社の案内に沿って不正利用を申告する
多くのカード会社は補償制度を持っていますが、申告が遅れると対象外になることがあります。気づいた時点で連絡してください。
年末年始は特に増えます
海外通販が増える時期(ブラックフライデー、クリスマス、年始のセール)は、この手の詐欺も比例して増えます。実際に荷物を待っている人が多い時期ほど、引っかかりやすいからです。
「荷物を待っているとき」こそ、警戒レベルを一段上げてください。
迷ったら、スクショを送ってください
「通関手数料を払えと言われたが、本物だろうか」——判断に迷ったら、支払う前にご相談ください。BULLCOM Security の LINE 無料相談では、届いたメールのスクリーンショットを送っていただければ、偽物かどうかを確認してお返事します。
すでに入力してしまった場合の対処も、順番に沿ってご案内します。お気軽にメッセージをお送りください。
