フィッシングに引っかかってしまった後にやるべきこと
「あ、いまリンクをタップしてカード番号を入れちゃった…」「ログインした後で、よく見たらURLがおかしかった」——そんなふうに、ボタンを押した瞬間にスッと血の気が引いた経験はありませんか。フィッシング詐欺は、引っかかること自体が珍しいことではありません。本当に大事なのは、その後の数十分でどう動くかです。落ち着いて順番に対処すれば、被害をゼロやごく軽微に抑えられることもたくさんあります。この記事では「やってしまった」後にやるべきことを、優先順位順にまとめます。
まず最初の数分でやること
気づいた瞬間にやってほしいのが、ネットワークから一度離れることと、絶対に追加の操作をしないことです。
- 届いたSMSやメール内のリンク・ボタンはもう一切押さない(「キャンセル」「解除」ボタンも偽物のことがあります)
- 不審なアプリをインストールしてしまった場合は機内モードにして通信を遮断する
- 「サポート」を名乗る電話番号には絶対にかけ直さない(番号ごと罠のことがあります)
特にスマホに見慣れないアプリ(不正アプリ)を入れてしまった場合、そのアプリが他人にSMSを送りつけたり情報を抜いたりします。慌てず、まずは通信を止めて落ち着きましょう。
何を入力したかで対処が変わる
「どの情報を渡してしまったか」によって、次にやるべきことが変わります。当てはまるものを確認してください。
クレジットカード番号を入力してしまった
すぐにカード裏面または公式アプリに記載の番号へ電話し、カードの利用停止(再発行)を依頼します。番号は必ずカード現物・公式アプリから確認してください。検索で出てきた番号は偽サポートのことがあります。主要なカード会社の正規サイトは、JCB=jcb.co.jp、三井住友カード=smbc-card.com などです。
ネットバンキングのIDやパスワードを入力してしまった
公式アプリや正規サイト(例:三井住友銀行=smbc.co.jp)からすぐにパスワードを変更し、身に覚えのない振込・出金がないか確認します。すでに不正な動きがある場合は、銀行の窓口に連絡して口座の取引停止を相談してください。
Apple ID・Google・各種サービスのパスワードを入力してしまった
該当サービスに正規からアクセスしてパスワードを変更します(Apple=apple.com、Microsoft=microsoft.com、楽天=rakuten.co.jp など)。同じパスワードを他のサービスでも使い回している場合は、それらも全部変更が必要です。
パスワードと二段階認証を立て直す
パスワードを変えるとき、ただ変えるだけでなく次の3点を一緒にやっておくと安心です。
- 使い回しをやめ、サービスごとに別々のパスワードにする
- 二段階認証(2ファクタ認証)をオンにする——パスワードが漏れても、もう一段の確認でログインを防げます
- 「ログイン履歴」や「接続中の端末」を確認し、見知らぬ端末があればログアウトさせる
二段階認証は「鍵を二重にかける」イメージです。今回フィッシングで一つ目の鍵が漏れても、二つ目があれば侵入を止められます。これを機に主要なアカウントだけでも設定しておくことを強くおすすめします。
お金が動いてしまった・被害が出たとき
すでに不正利用や送金が起きてしまった場合は、自分だけで抱え込まず、各窓口に連絡しましょう。
- カード・銀行の不正利用:カード会社・銀行に連絡。早く届け出るほど補償の対象になりやすいです
- 警察相談:警察相談専用電話「#9110」、または最寄りの警察署のサイバー窓口へ
- 状況の記録を残す:届いたメール・SMS、入力した画面、利用された日時のスクリーンショットを保存しておくと手続きがスムーズです
「もう手遅れかも」と思っても、連絡が早ければ補償や被害の食い止めにつながるケースは少なくありません。恥ずかしさより、スピードを優先してください。
同じ手口に二度引っかからないために
落ち着いたら、再発防止も少しだけ。フィッシングの多くは「公式そっくりの偽URL」です。リンクは踏まず、Amazon(amazon.co.jp)でも宅配(ヤマト=kuroneko-yamato.co.jp、佐川=sagawa-exp.co.jp)でも、必ず公式アプリやブックマークから自分でアクセスして確認する——この習慣だけで大半は防げます。
それでも不安なときは、私たちに見せてください
「これ詐欺だったのかな」「ちゃんと対処できているか自信がない」——そんなときは、一人で悩まないでください。BULLCOM SecurityではLINEでの無料相談を受け付けています。届いたメールやSMS、操作してしまった画面のスクリーンショットを送っていただければ、詐欺かどうか、そして次にやるべきことを具体的にお伝えします。気づいた直後の早い相談ほど被害を抑えられます。少しでも「あれ?」と思ったら、どうぞお気軽にメッセージをお送りください。
