偽アプリ(マルウェアアプリ)を入れないために
「人気のゲームの無料版を入れただけなのに、スマホが急に熱くなって電池の減りが早くなった」「いつの間にか身に覚えのない広告が出るようになった」——こんな経験はありませんか? その原因、もしかすると“偽アプリ”かもしれません。
便利なアプリは私たちの生活を豊かにしてくれますが、その裏で「本物そっくりに見せかけて、実は情報を盗む/お金をだまし取る」悪質なアプリ、いわゆるマルウェアアプリが出回っています。今回は、こうした偽アプリをうっかり入れてしまわないためのポイントを、できるだけかみくだいてお伝えします。
偽アプリってどんなもの?
偽アプリとは、見た目や名前を有名なアプリ・有名な企業に似せて、利用者をだますことを目的に作られたアプリのことです。よくある手口はこんな感じです。
- 有名アプリのそっくりさん:銀行・キャッシュレス決済・人気ゲームなどのロゴや名前を真似て、本物と勘違いさせる
- 「無料」「制限解除版」をエサにする:本来は有料の機能が無料で使える、と思わせてダウンロードさせる
- 便利ツールを装う:「バッテリー長持ち」「スマホ高速化」「ウイルス削除」などをうたい、実は中身が空っぽ、または有害
入れてしまうと、連絡先やSMS、写真などを勝手に読み取られたり、ID・パスワードを抜き取られたり、知らないうちに高額な課金が発生したりします。「無料だからお得」と思って入れたものが、結果的に大きな損につながるのです。
どこから入ってくる?危ない入り口
偽アプリの多くは、公式のアプリストア以外からやってきます。具体的には次のようなルートに注意してください。
- メールやSMSに記載されたリンクから直接ダウンロードする(「アプリを更新してください」などの誘導)
- SNSや掲示板で見かけた「裏ワザアプリ」「改造版」のリンク
- 検索結果に出てきた、見知らぬサイトの「今すぐインストール」ボタン
特にAndroidスマホは、設定によっては公式ストア(Google Play)以外からもアプリを入れられるため、注意が必要です。iPhoneは原則App Store以外からは入れられない仕組みですが、「設定をこう変えて」と指示してくるメッセージ自体が罠のこともあります。「ストア外からアプリを入れてください」という案内が来たら、まず疑う——これが基本姿勢です。
偽アプリを見分ける5つのチェックポイント
入れる前のひと手間で、多くの偽アプリは防げます。次の点を確認してみてください。
1. 公式のストアから入れているか
iPhoneは「App Store」、Androidは「Google Play」から入れるのが大原則です。メールやSMSのリンク先で直接ダウンロードさせようとするものは避けましょう。
2. 開発元(提供元)の名前を見る
アプリの詳細ページには必ず開発元が表示されます。例えば銀行や決済サービスなら、その会社名と一致しているか確認します。心配なときは、その企業の公式サイト(例:PayPay=paypay.ne.jp、三井住友銀行=smbc.co.jp、Amazon=amazon.co.jp)から公式アプリへのリンクをたどるのが一番確実です。
3. レビューとダウンロード数
本物の有名アプリは、たいてい数十万〜数百万件のダウンロードがあります。人気のはずなのにレビューがほとんどない、★が極端に少ない、不自然に絶賛コメントばかり、という場合は要注意です。
4. 要求される許可(アクセス権限)
電卓アプリなのに「連絡先」「SMS」「通話履歴」へのアクセスを求めてくる——こういった機能に不釣り合いな許可を求めるアプリは危険信号です。
5. 日本語の不自然さ・名前の微妙な違い
説明文の日本語がたどたどしい、アプリ名のスペルが本物と1文字違う、といった点も見抜くヒントになります。
それでも入れてしまったかも…という時の対処法
「もう入れてしまった」「怪しい気がする」というときは、慌てず次の順で対応してください。
1. すぐにそのアプリを削除(アンインストール)する 2. スマホを機内モードにして通信を止め、被害の拡大を防ぐ 3. 銀行・決済・主要サービスのパスワードを変更する(別の安全な端末から行うとより安心) 4. クレジットカードや決済アプリの利用明細を確認し、身に覚えのない請求がないかチェックする 5. 不審な請求があれば、カード会社や各サービスのサポートに連絡する
「削除したから大丈夫」と油断せず、パスワード変更と明細確認までセットで行うことが大切です。
怪しいと思ったら、その場で相談を
偽アプリは年々巧妙になっていて、ITに詳しい人でも一瞬迷うことがあります。「このアプリ、入れて大丈夫かな?」「変なメッセージが来たけど従っていいの?」と感じたら、自己判断で進める前に、ぜひ一度立ち止まってください。
BULLCOM Securityでは、LINEでの無料相談を受け付けています。アプリの画面やメッセージのスクリーンショットを送っていただければ、本物か偽物か、入れて問題ないかを判断します。「こんな小さなことで聞いていいのかな」と遠慮はいりません。被害が出てからでは遅いので、少しでも不安を感じたタイミングで、お気軽にLINEからご相談ください。あなたのスマホを、一緒に守らせていただきます。
