「身に覚えのない請求」が来たときの確認順序
クレジットカードの明細に、覚えのない引き落とし。あるいは「お支払いが確認できません」というメール。どちらも心臓に悪いものですが、慌てて動くと、かえって被害が広がることがあります。
身に覚えのない請求には、大きく分けて「本当に不正利用されている」場合と「請求自体が偽物」の場合があります。まずどちらなのかを見極めるのが先です。今日はその確認順序を整理します。
まず切り分ける:どこで見た請求か
メール・SMSで来た請求 → まず偽物を疑う
「未納料金があります」「支払いが確認できません」といったメールやSMSは、架空請求である可能性が高いです。実際に届いたものでは、次のような件名が使われていました。
- 「未決済の支払いをお見逃しなく。今すぐ債務の支払いを完了してください」
- 「【重要】サービスの継続のために早期のお支払 番号:◯◯◯」
- 「お支払い期日を過ぎています」
不自然な日本語、意味のない番号、そして必ず「今すぐ」。これらは架空請求の典型です。
カード明細・銀行明細で見つけた請求 → 不正利用の可能性
自分でアプリや公式サイトを開いて確認した明細に不明な項目があるなら、これは実在する請求です。こちらは本気で対応が必要です。
この切り分けが最初の分岐点です。メールから知った情報は、まだ「請求がある」ことすら確定していません。
架空請求だった場合の対応
基本は「無視」です。
- リンクを開かない、電話しない、返信しない
- 相手に何も反応しないことが最善の対応
- 支払わない(一度でも払うと「払う人」としてリストに載ります)
ただし、すでに連絡してしまった・支払ってしまった場合は別です。消費生活センター(局番なし 188)に相談してください。振込直後であれば、金融機関で止められることもあります。
不正利用だった場合の対応(順番が大事)
1. カード会社・銀行に連絡する(最優先)
明細に載っているカード裏面の番号、または公式サイトの窓口へ。カードの利用停止と、不正利用の申告をします。多くのカード会社は不正利用分を補償しますが、申告が遅れると対象外になることがあるので、気づいたら即日が原則です。
2. カードを止めてからパスワードを変える
順番が逆になりがちですが、まずカードを止める。その後で、そのカードを登録している通販サイト等のパスワードを変更します。
3. 同じパスワードを使っている他のサービスも変える
不正利用の原因が「どこかのサービスからの情報流出」である場合、同じパスワードを使い回している他のサービスも危険です。使い回しているものは全部変えるのが鉄則です。
4. 明細を過去にさかのぼって確認する
少額のテスト決済から始めて、後で高額な決済をする手口があります。数百円の見慣れない項目が過去にないか、数ヶ月分を確認してください。
「本物の請求だった」というケースもある
意外と多いのがこれです。
- 家族が使った(家族カード・同一アカウント)
- サブスクの無料期間が終わって課金が始まった
- 決済代行会社の名前で表示されていて、店名と違って見える
明細に出る名称は、実際の店名と異なることがよくあります。検索すると決済代行会社だと分かるケースが多いので、カード会社に連絡する前に一度調べてみてください。
予防:気づける状態にしておく
- カード会社の利用通知をオンにする(使うたびに通知が来る設定)
- 月に一度、明細をざっと眺める習慣をつける
- ネット決済用のカードを1枚に絞る(被害範囲を限定できます)
利用通知は特に効果が大きい設定です。不正利用は、早く気づくほど被害が小さくて済みます。
判断に迷ったら、明細ごと見せてください
「これは架空請求なのか、本物なのか」の判断は、慣れていないと難しいものです。BULLCOM Security の LINE 無料相談では、届いたメールや明細のスクリーンショットを送っていただければ、どちらなのかを確認してお返事します。
すでに支払ってしまった、リンクを開いてしまった、という場合も、次にやるべきことを一緒に整理します。一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。
