高齢の親のパソコンを離れて見守る方法
「パソコンが変な画面になった」「よく分からないメールが来た」——離れて暮らす親から、こういう電話がかかってくることはありませんか。電話口の説明だけで状況を把握するのは、なかなか難しいものです。
かといって、毎回帰省するわけにもいきません。今日は、離れていても親のパソコンを見守り、いざというとき素早く助けられる仕組みを紹介します。
まず整えておきたい3つの下準備
1. 画面の写真を撮って送ってもらう方法を教える
これが最も効きます。スマホでパソコンの画面を撮って、LINEで送る。この一連の操作を、実際に一緒にやって覚えてもらってください。
「変な画面が出た」と言葉で説明されるより、写真1枚のほうが状況が正確に伝わります。そして何より、親が「まず写真を撮る」を覚えると、慌てて操作してしまう事故が減ります。
2. 遠隔サポートソフトを入れておく
いざというときに画面を共有できるソフトを、トラブルが起きる前に入れておきます。困ってから「まずソフトを入れて」と電話で説明するのは、お互いにつらい作業です。
代表的なものにTeamViewer、AnyDeskなどがあります。個人利用なら無料の範囲で使えることが多いです。帰省したときに入れておくのがおすすめです。
3. 「勝手に操作しない」ルールを決める
これは技術ではなく約束事です。
- 画面に出た電話番号には絶対にかけない
- 「ウイルスに感染しました」の警告が出ても、まず写真を撮って送る
- クレジットカード番号は、電話で聞かれても言わない
特に1つ目が重要です。サポート詐欺は「画面に表示された番号に電話させる」ところから始まります。電話さえしなければ、被害は起きません。
定期的に見ておきたいこと
帰省したときや、遠隔でつないだときに確認するとよい項目です。
- Windows Updateが適用されているか(放置されていることが多いです)
- ウイルス対策ソフトの有効期限(切れたまま使っているケースが目立ちます)
- ブラウザに知らない拡張機能が入っていないか
- デスクトップに見覚えのないアイコンが増えていないか
- ルーターのファームウェアが古くないか
半年に一度でも見ておくと、大きなトラブルはかなり防げます。
詐欺への備えとして効くもの
高齢の方が巻き込まれやすいのは、サポート詐欺と、宅配・還付金を装ったフィッシングです。備えとして効果が高いのはこの3つです。
迷惑メールフィルターを強めに設定する
そもそも届かなければ、判断する必要がありません。プロバイダやメールサービス側の設定を、一段強くしておくとよいでしょう。
ブラウザのホーム画面をシンプルにする
広告だらけのポータルサイトをホームにしていると、誤クリックで怪しいページに飛びやすくなります。検索ページなど、シンプルな画面にしておくのが安全です。
「困ったら誰に連絡するか」を紙に書いて貼っておく
パソコンの横に、あなたの名前と電話番号、そして「画面に出た番号には電話しない」と書いた紙を貼っておく。アナログですが、これが実際によく効きます。
それでも「怒らない」が一番の対策
技術的な備えを全部やっても、最後に効くのは接し方です。
「なんでそんなの押したの」と言われると、次から相談してもらえなくなります。相談が遅れることが、被害が大きくなる最大の理由です。
「変だと思ったらすぐ連絡してね、何度でもいいから」と伝えておく。これが、どんな設定よりも効く備えだと感じています。
遠方のご家族のサポートも承ります
「親のパソコンを見てあげたいが、自分も詳しくない」「帰省の時間が取れない」というご相談は多くいただきます。
BULLCOM Security では、リモートでの診断・設定を¥5,500〜で承っています。ご家族に代わって画面を確認し、何が起きているかをご説明します。ご本人ではなく、離れて暮らすお子様からのご依頼でも構いません。
「まず状況を見てほしい」というご相談だけでも歓迎です。LINEでお気軽にご連絡ください。
