【実物】「未受取ポイントの有効期限が迫っています」LINE偽メールの手口
「【LINE】最終ご案内:未受取ポイントの有効期限が迫っています」——2026年、当社に実際に届いたメールの件名です。「最終ご案内」「有効期限が迫る」「未受取」と、焦らせる言葉が3つも入っています。
LINEは多くの方が毎日使うサービスなので、この手のメールは特に効きます。今日は届いた実物をもとに、どこを見れば偽物と分かるのかを具体的に解説します。
実物の中身:ここが決定的だった
送信元ドメイン
差出人のアドレスは、こういう形でした(一部伏せています)。
` career@ucrdpttw.update.norteczxc.com ` update(更新)という単語が入っているので、ぱっと見は"お知らせ配信用のアドレス"に見えます。でも、ドメインの持ち主はいちばん右側です。この場合 norteczxc.com。LINEとは何の関係もないドメインです。
LINEからの正規メールは linecorp.com や line.me といった公式ドメインから届きます。右端が違えば、途中に何が書いてあっても偽物です。
誘導先URL
メール内のボタンのリンク先は、こうなっていました。
` hxxps://login.dilwc.com/?(ランダムな文字列)&type=line `
注目してほしいのは末尾の type=line です。
実は当社には、同じ時期にPonta・楽天・dポイント・WAON・Vポイント・JRE POINT・PayPayを名乗る同種のメールが届いていました。そしてそれらのURLも、末尾が type=ponta type=rakuten type=dpoint と変わるだけで、形は全く同じでした。
つまり、これはLINE専門の詐欺ではありません。ひとつの詐欺プログラムが、看板だけLINEに掛け替えたものです。
本物のLINEは、メールでポイントを配らない
そもそもの話として、押さえておきたい前提があります。
- LINEポイントは、条件を満たせば自動で付与されます。「受け取り手続き」は必要ありません
- 本物のお知らせは、LINEアプリ内のウォレットタブやお知らせで確認できます
- LINEがメールでログインを求めることはありません
「受け取りに手続きが必要」と言われた時点で、偽物と判断して構いません。
3秒でできる確認方法
難しい知識は要りません。次の手順だけ覚えてください。
- メールのリンクは開かない
- LINEアプリを自分で開く
- ウォレット → LINEポイントを見る
- そこに何も書いていなければ、そのメールは偽物
これで終わりです。「メールの中を経由しない」——この一点だけで、この種の詐欺はほぼ全部防げます。
開いてしまった場合、入力してしまった場合
リンクを開いただけなら、多くの場合は大きな問題になりません。ただし念のため、次を確認してください。
IDやパスワードを入力してしまった場合は、すぐに動いてください。
- LINEのパスワードを変更する(アプリの設定 → アカウント から)
- 他サービスで同じパスワードを使っていたら、そちらも全部変更する
- LINEの「ログイン中の端末」を確認し、見覚えのない端末があればログアウトさせる
- 2段階認証(ログイン許可・パスワード確認)を有効にする
3つ目は見落とされがちですが重要です。パスワードを変えても、すでにログイン済みの端末は残る場合があります。
家族にも一言だけ伝えてほしいこと
この手のメールは、内容よりも「急がされているかどうか」で判断できます。
「本日中」「最終ご案内」「まもなく失効」——こうした言葉が入っていたら、それ自体が危険信号です。本物のサービスは、利用者を急かしません。
ご高齢の家族や、お子さんのスマホにも同じメールが届いている可能性があります。「ポイントの受け取り手続きって書いてあるメールは、全部無視でいいよ」と伝えておくだけで、十分な備えになります。
迷ったら、開く前にスクショを
「これ、本物のLINEからかな?」と少しでも思ったら、リンクを押す前に立ち止まってください。BULLCOM Security の LINE 無料相談では、届いたメールのスクリーンショットを送っていただければ、偽物かどうかを確認してお返事します。
すでに開いてしまった、入力してしまった、という後からのご相談も歓迎です。何を優先して変えるべきか、順番に沿ってご案内します。お気軽にメッセージをお送りください。
