【実物調査】ポイント詐欺メール11通を調べたら、全部同じ犯人だった
Ponta、楽天ポイント、dポイント、WAON POINT、Vポイント、JRE POINT、PayPay、LINE——ここ数ヶ月、当社に届いた「ポイントの受け取り手続きをしてください」という詐欺メールを数えたら、9ブランド・11通になっていました。
ブランドがバラバラなので、別々の犯人が送っているように見えます。ところが実際に中身を調べたら、全部同じ作りでした。今日は実物から分かったことと、それを知っていれば全部まとめて見破れる、という話をします。
決め手は、リンクの末尾に付いていた文字
11通の誘導先URLを並べたところ、こうなっていました。
詐称ブランド | リンク末尾のパラメータ |
|---|---|
Ponta |
|
楽天PointClub |
|
PayPay |
|
dポイントクラブ |
|
WAON POINT |
|
Vポイント |
|
JRE POINT |
|
LINE |
|
ドメイン名は毎回違うのに、URLの形と type= という仕組みだけが完全に一致していました。
これが意味するのは単純です。ブランドごとに別の詐欺グループがいるのではなく、ひとつの詐欺プログラムが看板を掛け替えているだけということ。type=ponta ならPontaの偽画面、type=waon ならWAONの偽画面を出す、という作りになっているわけです。
つまり——Pontaの偽メールを見破れる人は、残り8ブランドも見破れます。全部同じだからです。
送信元アドレスにも共通の"型"があった
差出人のドメインも、11通すべてが同じ構造でした。
` (ランダムな8文字).(安心させる単語).(意味不明なドメイン).com `
実際に届いたものがこちらです。
- iyboaqyp.notifications.lupjlx.com
- ucrdpttw.update.norteczxc.com
- ohvfnzdg.benefit.rzdlkj.com
- edthcywt.member.kuangshakeji.com
- gludsvrr.invoices.luolulin.com
notifications(通知)、update(更新)、member(会員)、invoices(請求)——それらしい単語が真ん中に置かれているのがポイントです。ぱっと見たとき、人の目はこの単語に引っ張られます。
覚えることはひとつ「ドメインは右から読む」
ここまでの話は、実は1つのルールに集約できます。
ドメインの持ち主は、いちばん右側にある。 iyboaqyp.notifications.lupjlx.com の持ち主は lupjlx.com です。notifications の部分は、持ち主が好きに付けられる飾りにすぎません。
だから、こういう見方をしてください。
- ✅
mail.rakuten.co.jp→ 右端がrakuten.co.jpなので本物 - ❌
rakuten.notifications.abcxyz.com→ 右端がabcxyz.comなので偽物 - ❌
rakuten.co.jp.abcxyz.com→ 右端がabcxyz.comなので偽物
「rakuten」の文字が入っているかどうかは、判断材料になりません。右端だけを見てください。
ポイント系詐欺に共通する3つの文言
11通に共通していた煽り文句も挙げておきます。この3つが揃っていたら、まず偽物です。
- 「未受取」のポイントがある(もらい損ねている、という損失感を作る)
- 「まもなく失効」「有効期限が迫っています」(考える時間を奪う)
- 「ワンクリックで受取」「専用URLから」(リンクを踏ませることが目的)
本物のポイントは、あなたが何もしなくても勝手に付与されます。受け取りのために特別な手続きを求められることは、まずありません。
確認するなら、公式アプリを自分で開く
ポイントの残高や有効期限が気になったときの正解は、いつも同じです。
- メールやSMSのリンクは開かない
- スマホの公式アプリを自分で起動する
- アプリ内のポイント残高・お知らせを確認する
- そこに何も書かれていなければ、そのメールは偽物
アプリを入れていなければ、検索してブランド名の公式サイトから入ってください。メールの中を経由しない、これだけです。
「これ、どっち?」と思ったら送ってください
ポイント系の詐欺メールは、今も新しいブランドを名乗って届き続けています。見分け方を知っていても、疲れているときや荷物・買い物を待っているときは、つい開いてしまうものです。
BULLCOM Security の LINE 無料相談では、届いたメールのスクリーンショットを送っていただければ、偽物かどうかを確認してお返事します。すでにリンクを開いてしまった、情報を入力してしまった、というご相談も歓迎です。
「こんなこと聞いていいのかな」という小さな不安でも構いません。お気軽にメッセージをお送りください。
